「X いいね欄 どこ」と検索している方が急増しています。2026年5月以降、iOS版Xアプリでプロフィール画面から「いいね」タブが消え、新設された「履歴」タブの中に移動しました。データが削除されたわけではなく、アクセスする場所が変わっただけですが、企業アカウントの運用担当者にとっては確認フローの見直しが必要です。
この記事では、変更の経緯・新しい操作手順・Android/Web版との違い・企業運用で今すぐやるべき対策をまとめます。
何が変わったのか|iOS版X「いいね」欄の移動を時系列で整理
まずは今回のUI変更の全体像を押さえましょう。shiritomo編集部の報道(2026年11月4日公開)や電ファミニコゲーマーの記事(2026年5月13日公開)をもとに、事実関係を整理します。
変更の概要
2026年5月12日ごろ、当時Xのプロダクト責任者だったNikita Bier氏が、ブックマーク・いいね・長尺動画の視聴履歴・既読記事を一つにまとめる新機能として「履歴(History)」タブを発表しました。
これにより、プロフィール画面から「いいね」単体のボタンが消え、代わりにサイドメニュー内に「履歴」という入り口が一つ増えた形です。投稿の削除や非公開化ではなく、保存済みコンテンツの"置き場所"を集約する意図だったとされています出典:shiritomo。
時系列まとめ
| 時期 | 出来事 |
|---|---|
| 2024年6月 | 他人のいいね欄が全ユーザーで非公開化 |
| 2026年5月12日 | Nikita Bier氏が「履歴」タブを発表 |
| 2026年5月13日 | iOS版で段階的ロールアウト開始。電ファミニコゲーマーが報道 |
| 2026年8月 | Bier氏がプロダクト責任者を退任 |
| 2026年11月(現在) | iOS版では広く適用済み。Android/Web版は従来のまま |
ポイント:段階的なA/Bテストとして展開されたため、同じiOS環境でもアカウントによって適用タイミングに差がありました。「自分だけ消えた?」と感じた方がいたのはこのためです。
iOS・Android・Web版の違い|自分の環境を確認しよう
今回の変更で特に混乱しやすいのが、プラットフォーム間で仕様が異なる点です。
環境別の現状(2026年11月時点)
| 環境 | いいね欄の場所 | ブックマークの場所 |
|---|---|---|
| iOS版アプリ | サイドメニュー → 履歴 → いいねタブ | サイドメニュー → 履歴 → ブックマークタブ |
| Android版アプリ | プロフィール画面に「いいね」タブあり(従来どおり) | サイドメニューに「ブックマーク」あり |
| Web版(ブラウザ) | プロフィール画面に「いいね」タブあり(従来どおり) | サイドメニューに「ブックマーク」あり |
海外メディアの追跡報道によれば、2026年9月時点でもAndroid・Web版は従来の「ブックマーク」表示のままで、Xからこの2つの環境向けの変更発表は出ていないとされています出典:shiritomo。
ただし、一部のユーザーがブラウザ版でも「履歴」タブへの変化を報告している投稿も確認されています。A/Bテストの対象だった可能性もあるため、Web版全体がすでに変わったとは言い切れない状況です。
企業運用での注意点
SNS運用チームで複数人が異なるデバイスを使っている場合、「いいね欄が見つからない」という問い合わせが社内で発生しがちです。チーム内で使用環境を共有し、それぞれの操作手順を把握しておくことが大切です。
新しい「いいね」欄の確認手順|3ステップで迷わない
iOS版Xアプリで自分のいいね履歴を確認する手順は、以下の3ステップです。
- 左上のプロフィールアイコンをタップしてサイドメニューを開く
- メニュー内の「履歴」を選択する
- 上部に表示される「いいね」タブをタップする
これだけで、以前と同じいいね一覧が表示されます。ブックマーク・視聴した動画・既読の記事も同じ「履歴」の中の別タブにまとまっているため、保存していたものがどこに行ったか分からなくなったときは、まずこの「履歴」を開くのが近道です。
自社投稿への反応を確認する「長押し」テクニック
もう一つ知っておきたいのが、自社の投稿に誰がいいねしたかを確認する方法です。
ハートマークまたはリポストボタンを長押しすると、その投稿に反応したユーザーの一覧を表示できます。タップではなく長押しという操作が必要なため、知らないと見逃しがちです。
運用担当者向けTips:キャンペーン投稿への反応者リストを確認したいときは、この長押し操作を使いましょう。投稿の詳細画面から「反応を表示」でも同様の確認が可能です。
なぜ「いいね」欄が移動したのか|背景にあるXの設計思想
今回の変更は唐突に見えますが、Xの一連のUI刷新の流れの中に位置づけられます。
2024年の「いいね非公開化」からの延長線
2024年6月、Xは他人のいいね欄を全ユーザーで非公開にしました。これにより、いいねは「他者に見せるリアクション」から「自分のための記録」へと性質が変わりました。
今回の「履歴」タブへの統合は、その延長線上にあります。ブックマーク・視聴履歴・既読記事と一緒にまとめることで、「自分が過去に反応したコンテンツ」を一元管理できる設計です。
プロダクト責任者の退任と今後の不透明さ
この変更を主導したNikita Bier氏は、2025年7月からXのプロダクト責任者としてタイムラインやアプリ全体の刷新を進めてきました。しかし2026年8月に「トーチを渡す時が来た」として退任を表明しています。
現在は単独の後任ではなく、デザイン責任者を含む複数人での分担体制に移っているため、「履歴」タブの今後の仕様がさらに変わる可能性もゼロではありません。
企業アカウント運用で今すぐやるべき5つの対策
UI変更そのものは小さな話に見えますが、SNS運用の現場では「いいね」をブックマーク代わりに使っていたり、競合調査の参考にしていたりするケースが少なくありません。以下の5つを今すぐ確認しましょう。
対策1:社内の操作マニュアルを更新する
運用引き継ぎ資料やマニュアルに「プロフィール→いいねタブ」と書いてある場合、iOS版ユーザー向けに手順を書き換えてください。次に似たUI変更が来たときにも、マニュアル更新のフローがあると混乱を最小限にできます。
対策2:エンゲージメント確認はアナリティクスを主軸にする
いいね欄を目視で確認する運用は、UIの変更に振り回されやすい方法です。Xの公式アナリティクスや外部の分析ツールを使って数値ベースで確認する体制に切り替えましょう。
たとえばSocialDogは日本語で詳細なエンゲージメント分析ができるツールとして知られています。また、複数SNSを一括管理したい場合はHootsuiteも選択肢に入ります。
対策3:「いいね」より「シェア」を促すコンテンツ設計へ
2026年8月に公開されたXのアルゴリズムデータによると、「共有(シェア)」の評価値は「いいね」の約40倍と定義されています出典:X公式アルゴリズム公開データ。
つまり、いいねを集めること自体よりも、リポストや「リンクをコピー」で共有されるコンテンツを作るほうが、アルゴリズム上の恩恵が大きいのです。
- 保存・共有したくなるチェックリスト形式の投稿
- 「これ、あの人にも教えたい」と思わせるTips系コンテンツ
- 返信を促す末尾の問いかけで滞在時間を伸ばす設計
対策4:ブックマーク機能の活用を社内で統一する
「いいね」をブックマーク代わりに使っていた方は、正式な「ブックマーク」機能に切り替えることをおすすめします。iOS版では「履歴」タブ内にブックマークも統合されているため、いいねと混在しにくくなります。
競合投稿のリサーチや参考事例の保存は、ブックマークに統一するルールを社内で決めておくと効率的です。
対策5:使用環境のバージョンを定期的にチェックする
今回のようにiOS・Android・Webで展開タイミングが異なる変更は、SNSプラットフォームでは珍しくありません。運用担当者は自分が普段使う環境のアプリバージョンを把握し、アップデート後に主要機能の場所が変わっていないか確認する習慣をつけましょう。
「いいね」非公開時代のエンゲージメント戦略
2024年6月の非公開化以降、他人のいいね欄を見ることは公式・外部ツールを問わず不可能になっています。この前提を踏まえた上で、企業アカウントが取るべきエンゲージメント戦略を考えます。
非公開化がもたらした変化
ルクセンブルク大学の研究(2026年1月)によれば、いいねの非公開化はユーザーの「評判リスク」を軽減させた一方、プラットフォーム全体のエンゲージメントへの劇的な変化は限定的だったと結論付けられています出典:ルクセンブルク大学調査。
つまり、ユーザーは他人の目を気にせず「いいね」を押せるようになったものの、企業側から見ると「誰がいいねしたか」を外部から追跡できなくなったという二面性があります。
滞在時間を意識したコンテンツ設計
2026年のXのアルゴリズム(Phoenix)は滞在時間を重視する傾向にあります出典:SocialDog。単にいいね数を追うのではなく、ユーザーが投稿を読む時間・返信を書く時間を伸ばす工夫が重要です。
- 複数枚の画像投稿でスワイプを促す
- スレッド形式で情報を段階的に開示する
- 末尾に「あなたはどう思いますか?」などの問いかけを入れる
- 長文記事(Articles)機能を活用して深い情報を提供する
X公式は2026年を「クリエイターの年」と位置づけ、長文記事の評価を底上げしているとされています。テキスト中心のプラットフォームだからこそ、読みごたえのあるコンテンツが評価される流れです。
日本市場におけるXの重要性を再確認
「いいね欄の場所が変わっただけ」と軽視するのは危険です。日本におけるXの存在感を数字で確認しておきましょう。
2026年7月時点で、Xの国内利用率は45.4%。LINE、YouTubeに次ぐ国内3位のSNSです出典:ICT総研。さらに、日別アクティブユーザー数(DAU)および滞在時間において、日本が世界第1位とされています出典:Hashout。
これだけの利用者がいるプラットフォームのUI変更は、企業のSNS運用に直接影響します。特に中小企業や店舗にとって、Xは無料で始められる集客チャネルとして依然として有力です。
企業アカウント運用でよくある質問
Q:Androidで「履歴」タブが見当たりません。
A:2026年11月時点ではiOS版先行の機能です。Android/Web版はプロフィール画面から直接「いいね」タブを確認してください。
Q:他人の「いいね」を見る方法はありますか?
A:2024年6月の仕様変更以降、公式・外部ツールを問わず閲覧する方法はありません。
Q:自分の投稿に誰が「いいね」したか見られなくなりました。
A:ハートマークを長押しするか、ポスト詳細の「反応を表示」から確認可能です。
UI変更に振り回されない運用体制の作り方
今回の「いいね欄の移動」に限らず、SNSプラットフォームのUI変更は予告なく行われることが多いです。そのたびに運用が止まらないよう、仕組みで対応する体制を整えましょう。
3つの仕組み化ポイント
- 操作手順のドキュメントを月1回見直す:主要機能(投稿・分析・いいね確認・ブックマーク)の操作手順を簡潔にまとめ、変更があれば即更新するルールを決める
- 複数環境でのクロスチェック:iOS・Android・Webの3環境で同じ操作ができるか、月初に担当者が確認する
- 情報収集チャネルを持つ:X公式アカウントやSNS専門メディア(電ファミニコゲーマー、shirotomoなど)をフォローし、変更情報をいち早くキャッチする
コンテンツ制作と分析をAIで効率化する
UI変更への対応に時間を取られると、本来注力すべきコンテンツ制作や分析が後回しになりがちです。こうした課題に対して、SigmineのようなAIを活用したSNSコンテンツ制作・自動投稿・成果分析サービスを導入すると、運用の負荷を大幅に軽減できます。
マーケティング専任者を置けない中小企業や店舗でも、AIがブログ・Threads・ショート動画などのコンテンツを制作し、投稿スケジュールの管理から成果のレポーティングまでを一貫してサポートしてくれます。
プラットフォームのUI変更に一喜一憂するのではなく、コンテンツの質と投稿の継続性にリソースを集中させることが、長期的なSNS運用の成功につながります。
まとめ|Xのいいね欄は消えていない、場所が変わっただけ
今回の記事のポイントを整理します。
- iOS版Xアプリの「いいね」欄は、プロフィール画面からサイドメニュー内の「履歴」タブに移動した
- アクセス手順は「プロフィールアイコン → 履歴 → いいねタブ」の3ステップ
- Android版・Web版は2026年11月時点では従来どおり
- 自社投稿への反応確認はハートマークの長押しで可能
- アルゴリズム上は「シェア」がいいねの約40倍の評価値。共有されるコンテンツ設計が重要
- UI変更に振り回されないよう、操作マニュアルの定期更新と分析ツールの活用を
SNSのUI変更は今後も繰り返されます。変更のたびに慌てるのではなく、仕組みで対応できる運用体制を整えておくことが、中小企業・店舗のSNS運用を長く続けるコツです。
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